201028-1030「秋の上高地」 ~カラマツ黄葉を撮る

November 6, 2020

岩橋崇至写真自然塾主催 秋の上高地~カラマツ黄葉を撮る~

2020年10月28日(水)~30日(金)
ザ・パークロッジ上高地(泊)
参加者:下島、山口
講師: 岩橋崇至、岩橋宏倫

 

相変わらずというか、一時より感染者が増えているのではないかというのに、go to トラベルが盛んに喧伝され、人の流れも多くなり始める。10月初めの立山はさほどではなかったが、ここ上高地は団体も少し入り始めて観光地らしい人出になっていた。でも、外人客が殆どいないので人の割には静かな上高地だった。
自然塾会員はコロナに慎重なメンバーが多いのか、今回は特に参加者が少なく、横坂代表が急用で突然不参加になったこともあって僅か2名、先生も2名なのでマンツーマン個人指導のようで参加者にはありがたい撮影会になった。

 

 

10月28日(水)曇り時々薄日
集合は13時ザ・パークロッジ上高地(旧五千尺ロッジ)ほぼ定刻に全員集合とはいっても4人。早速13時20分から撮影に出る。先ず河童橋を渡り梓川左岸へ、カラマツの黄葉が丁度見頃だが残念ながら曇り空、時々薄日が照るチャンスを待って撮影に励む。特にバスターミナルの下流、カーブの所のカラマツが良かった。


15時頃田代橋を渡って右岸へ、温泉ホテル前には例年だとカラマツ以外にコナシやマユミの赤い実が目を引くのに、今年は全く気配がない。必死に探してもあるのは実の跡だけ。どうやら毎年増えるサルの仕業らしい。その後上流側へ移動。
毎年梓川の流れは変わり、今年は中洲がすっかり減ってしまったが、ウェストン碑の上流側に残された大きな中洲からバスターミナル側のカラマツを狙う。すっかり葉の落ちたシラカバの白い幹がカラマツの中に立っていて、まるで白い幹のカラマツのようで面白い。

16時ロッジへ戻る。泊り客はさほど多くないが、コロナ対策で食事は2回にわけるとのこと。我々は19時の第2班。風呂も一度に4人までに制限。第1陣が食事に入った17時30分入浴。幸い他の客は1人だった。
19時夕食、第2班は全部で15人ほどで密からは遠い存在だ。ビュフェ形式の夕食はいつもの通り、ロッジの名称が変わったが、基本的には以前と同様、10数種類の準備された料理とその場で揚げる野菜の天麩羅、イワナの串焼き状のものがあったが、焼きではなく、茹でてあったのが珍しい。キノコ汁も美味しい。デザートの種類は少なくなったかもしれない。
そう言えば、酒飲みには物足らないかもしれないが、飲み放題施策が無くなっていた。
食事の写真を撮り損なったのが残念。(~20時)
部屋割りは先生一人と残り3人、3人は21時半ごろまで諸々会話を楽しんで就寝。


10月29日(木)快晴
5時起床。暗いが山は見えそうだという声で起きだす。5時半やっと足元が見える暗さの中を河童橋へ。ところが雨とも雪ともつかぬものがパラパラと落ちて来た。上空は青空らしき雰囲気もあるが、穂高も焼岳も半分から上は雲の中だ。
五千尺ホテルの寒暖計は5℃を差していて高めだ。だが、待つ身には寒く、風をよけてホテルの軒下で待つ。諦めかけた6時過ぎ、天空の一部に青空が見え始め、心なしか山に掛かる雲も薄くなってきた。白樺荘横の展望台に移って待つこと15分、明神岳が姿を現し、次いで吊り尾根、6時半過ぎにはついに奥穂高連峰が姿を現した。

今朝の雪がうっすらとベール状にかかり、昨日までのまだら状の雪景色を柔らかく包んでいる。これは上々、刻々と変わる様に枚数だけがどんどん増えていく。明るくなるにつれて左から流れる稜線の黄葉も映り込んでくる。快晴になり予想以上の写真が撮れた。ついつい時間が過ぎるのを忘れ、大慌てで7時からの朝食を食べにボテルに駆け込む。


午前の撮影は8時50分出発、霧氷が付く可能性があるので田代池に向かい、その後大正池ホテルで昼食にしよう、というのが先生の予定だ。準備体操の後、9時にロッジを出発。右岸を下り始めるが、昨日にも増して対岸のカラマツが輝いている。
これを逃す手はないので、僅かな中州を探し、岸伝いに下りながら撮影。少しポイントを変えただけで絵柄が変わってくるので限がない。撮影に没頭する時間だ。何とウェストン碑に到達したのが11時30分。2時間半も対岸のカラマツと睨めっこしていたことになる。


とても昼までに田代池・大正池には無理なので、ルミエスタホテルで昼食とする。館内には立派なレストランがあってランチもやっていたが、単品で2000円前後となかなかの値段だ。我々は安上がりのランチボックスとサンドウィッチを選び、それにコーヒーを外のテラスで頂く。

一休みの後、12時30分に田代池に向かって出発。13時頃田代池に到着。残念ながら田代池周囲のカラマツやダケカンバの黄葉は終わりに近く撮る対象は限られる。むしろ田代湿原の草紅葉を前景にした穂高岳の方に撮影意欲が湧く。ところが山頂に掛かる小さな雲がなかなか退いてくれない。30分も待ったろうか。諦めて14時10分、切り上げて帰路に就く。


再びウェストン碑の上流でカラマツに挑戦。15時20分、宏倫先生と山口は急いで小梨平のカラマツを狙いに行くが、残念ながら既に日没近くなって光が弱く条件は良くなかった。


16時ロッジへ戻り、昨日と同じ17時30分入浴、19時夕食とする。山口はカメラの映像をwi-fiを使ってスマホに移し、更にメールするのに大苦戦。前回宏倫さんに教わったのに全く分かっていないことを露呈。歳とは言いたくないが、呑み込みが悪くなっている証左だ。

 

10月30日(金)快晴後曇り

5時起床。5時40分河童橋へ撮影に出る。昨日の朝よりは大分寒く気温-3℃。空は快晴だが、日の出の時間が過ぎても周辺の雲に赤みが差してこない。東の空に雲がかかっているのだろう。6時30分まで待ったが薄っすら山頂がピンクがかっただけ。
教訓:雲に隠れていても突然素晴らしい絵になっり(昨日)、快晴でも結果は期待外れだったり、だから毎年毎日ポイントに立ってみることが大事なのだ。


6時45分、今日は第1班の朝食。8時、荷物を宏倫さんの車に預けて、昨日の轍を踏まないようひたすら田代池を目指す。
 

8時半過ぎに田代湿原に着くと、湿原は霜が降りて真っ白になっている。その上に穂高が聳え先生の狙いが的中。中間の樹々にもうっすらと霧氷が付いていたが、写真に撮るとまだ黒い帯になってしまう。中間に陽が入るまで待つこと20分、左の林から徐々に陽が入りだして良い状況になってきたが、一方で湿原の霜が解け始める。刻々と変わる情景にシャッターを押すに暇がない。

9時、田代池に移る。相変わらずカメラマンが多い。霧氷は落ちかけていたが、辛うじて残っている所を撮る。池の奥に小さい木ながら霧氷が残っており、奥の斜面のカラマツの黄色と良い配色になっていた。


9時20分、切り上げて大正池に向かう。約1時間湖畔に映える焼岳を中心に撮影。山肌のカラマツがいつになく綺麗だ。10時半3日間撮り続けていささか疲れを感じ大正池ホテルでコーヒータイムとする。

11時にホテルを出て、一旦バスターミナルへ戻って撮影会を終了。予想以上にカラマツの黄葉が良く、しかも3日間好天に恵まれ、もう充分と言うほど撮影できたのは幸運だった。

 

                           文・写真  山口

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