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20200625-27 上高地~ツツジを撮る~

岩橋崇至写真自然塾主催 「上高地」~ツツジを撮る~

2020年6月25日(木)-27日(土)

宿泊先 上高地公園活動ステーション

参加者 9名

    ☆写真自然塾  大越 下島 宮嶋 山口(25-26) 松井(26-27) 横坂 6名

    ☆宏倫先生教室 栗本 小島 高地                 3名  

講 師 岩橋崇至 岩橋宏倫

新型コロナウィルス感染拡大を懸念して、3月頃からの自然塾の活動を控えておりましたが、6月19日(金)に県境を跨いでの移動が可能となりましたので、通い慣れた「上高地」から活動を再開することになりました。まだ二次感染の虞れが十分に考えられますから「新しい生活様式」を十分に理解した上で、下半期の活動を進めてまいりたいと思います。

ちょうど上高地ではこの時期にレンゲツツジの花が咲くので、いつもと違った対象を撮ろうと期待が高まっていました。蕾の段階までは昨年並みの進み方のようですが、気温が一気に上昇した日々が続いたためにあっという間に開花して満開になり、一斉に散ってしまったと説明がありました。バスの車窓から田代湿原を見ると緑の中に赤い帯が見えるとワクワクしましたが、今年は赤みが全く見えないのです。改めてリベンジするしかありません。

上高地公園線を走るバスが一日6便に減便されているのが誠に不便で、それも沢渡-上高地間のシャトルバスが全休で、全てのバスが松本駅発です。同じように岐阜県側から入るバスも同じ本数が平湯方面からの往復ですから、いつでも気軽に乗れる感覚が懐かしく感じられました。観光客の数も疎らです。日本語を話す観光客ばかりです。バスターミナルに停車するバスが皆無というのは珍しい光景です。バスターミナルにある上高地食堂も、小梨平にある小梨平食堂も閉店中で、開いているのは大正池ホテルとホテル白樺荘だけ、昼食を摂るにも制約がありました。ホテルの営業もまちまちで、本格的な営業再開は7月末になる様です。その頃になると上高地の賑わいが戻ってくるのでしょうか。静かな上高地の方が好きですけれど、いつもの賑やかな光景が戻って来てほしい様な気持ちになりました。

・・・話が長くなってしまいました。

6月25日(木) 曇り

13:00 上高地公園活動ステーション(活動S)に集合。

 昼食を摂るところがバスターミナル周辺になくて、白樺荘だけと言う情報は宏倫先生が作成したSNSを共有することで広げられて、結果的には参加者の殆どが白樺荘に集合し、昼食を済ませた後に活動Sに向かうことに。岩橋先生と宏倫先生が到着して、部屋の割振りを済ませてから、田代池方面に撮影に出ることに。

14:00 体操をして身体を解してから出発。梓川沿いに田代橋、林間コースと進みます。

 ベニバナイチヤクソウは最終盤に。タガソデソウやグンナイフウロが風に揺れています。遊歩道沿いのマユミの花は満開でした。ルミエスタホテルの川べりまでの間にニッコウキスゲが固まって何か所も咲いています。撮影した花は以下のとおり。

 キバナノヤマオダマキ、ヨツバヒヨドリ、ゴゼンタチバナ、シロバナエンレイソウ、

 ミヤマカラマツ、ツマトリソウ、ジンヨウイチヤクソウ、ズダヤクシュ、サギソウ

16:15 田代池に到着、レンゲツツジの花が2本辛うじて撮影できる状態なので、撮影する。

 雨が少し降り出しているので帰路を急ぎ、活動Sに戻って、入浴時間を取ることに。

18:00 夕食 肉に魚に野菜たっぷりで、キノコごはんと豚汁でした。 

 6月25日は下島さんの誕生日と案内があり全員でお祝いの乾杯をしました。

「いつまでもお元気で活動できますように。」

 明朝の予定について先生から説明があり、夕食後はめいめいに過ごす時間に。

6月26日(金) 曇りのち雨。

5:00 河童橋と展望台に立つも収穫なく、活動Sに戻る。

7:00 朝食 納豆・卵焼き・海苔・梅干し・ごはん・みそ汁で贅沢の極み。

8:30 松井さんが到着。夜のうちに道の駅 風穴の里 まで来て朝まで仮眠。沢渡発7:54のバスで上高地入りしたとのこと。

9:00 全員で体操を済ませて小梨平に向かって出発する。

9:20 小地震発生 

 上高地ビジターセンターで、降り出した雨を避けようと軒下に入った時にドーンと言う低い音が響いた。?あれ?何の音?と言う感じがしただけで、地震とすぐに気づいたのは岩橋先生だけだった。SNSで地震情報を見た参加者から震度1の報告あり。

 雨が強く降り出したのでビジターセンターに入ることに。マスク着用の看板が出ていたの

で全員がマスク装着。上高地シアター (ビデオ視聴室内) も椅子がソーシャルディスタンスを考慮した位置に置かれていた。上高地の歴史や岩石の特徴、生きものなどを視聴して、学びの時間が設定されたが、眠気とひたすら戦っている方もいらした。

 今までここに長く座ってじっくりと視聴することもなかったので、貴重な体験となった。

11:30 ショウキラン

 雨が小降りになってきたのでビジターセンターを後にして、小梨平にショウキランの撮影に向かった。予め見当をつけていた場所にショウキランが鎮座していたので、代わる代わる撮影する。自分は近くの茂みにショウキランを探したけれど、以前見かけた場所はみな刈り払い機の作業をした痕が残っていたので、残念な気持ちになった。

 他に撮影した花は、カンボク、グンナイフウロ。

12:20 昼食は白樺荘で思い思いの食品をテイクアウトして、活動Sで食べることにする。

 山口さんは昨日食べたのと同じ山賊バーガーを購入されていた。

 コロッケバーガーを頬張る大越さんは「量が多いんで・・・」と苦戦している。

 自分はブリーチーズサンドを選んで正解。適量で、お財布にもやさしい650円。

14:30 昼食休みを取ってから、大正池方面に繰り出すことに。

 利用できるバスが少ないので、Taxiを利用して大正池近くの霞ケ池に向かい、池の中ほどに咲くレンゲツツジを撮る。思い思いの場所に陣取って納得がいくまでシャッターを切る。

大越さんは三脚を使ってマニュアル撮影に挑戦されていました。

 一日早く帰路に就く山口さんを乗せた16:00発のバスが、霞ケ池の脇を通過していく。山口さんはバスの左側の席に座っていたので、全員が手を振って挨拶することができた。

16:20 霞ケ池から歩き出し、田代池周辺に16:50過ぎまで滞在。

 昨日と違った位置からのレンゲツツジの撮影を試みる。

 田代湿原のサギスゲは昨日よりも雨に濡れてしょぼくれている。

 田代橋を渡る頃から六百山、霞沢岳方面に陽が差し始めて、青空が出てきた。

 今夜は星空が見えるかもしれない。

17:30 活動Sに戻る。夕食に間に合わせるために大急ぎで入浴する。

18:00 夕食 肉と魚と野菜たっぷりの夕ご飯で、すいとんが出ました。  

明朝の予定について先生から説明があり、夕食後はめいめいに過ごす時間に。

6月27日(土) 晴

4:15 河童橋&展望台

 焼岳の左に明るい星が出ている。夜中は星が瞬いていたのではないかと思うような快晴。穂高連峰の主稜線もしっかりと見えている。奥穂高岳あたりから雲がモクモクと上っているけど、日の出の時刻になっても赤く焼けなかった。この時期は太陽が一番北から登る時期なので主稜線に陽が入ってくるのは6:30頃になる。宮嶋さんと時間まで粘って撮影を続けた。

7:00 朝食 納豆・卵焼き・海苔・梅干し・ごはん・みそ汁で贅沢の極み。

 午前中は岳沢湿原に向かう。昼前には解散する予定が先生から伝えられる。

  部屋で使用したシーツ類は2階の乾燥機の前に出すこと。部屋の塵の片付けは各自。

  宅急便で送り返す荷物、インフォメーションセンターに運ぶ荷物を玄関先に集める。 

8:30 玄関前に集合して記念撮影をする。体操を済ませて岳沢湿原に向けて出発する。

 その後は苔の沢(仮称)に向かうと先生と歩きながら話す。

9:12 岳沢湿原着

 水から顔を出している樹木をどうしたらうまく表現できるか苦戦したり、トキソウの撮影に夢中になっているうちに予想以上に時間が経ってしまい、気が付くと周りに誰もいない。本隊と別行動になってしまいました。1時間後に合流「ご心配をおかけしました。」と横坂くん。直進すべきところを右折して、延々と歩いて何処に行こうとしたのでしょうか(笑)

 朝食時に「私は岳沢湿原あたりで撮影しています。」と話していた大越さんも、みなさんと一緒に苔の沢まで頑張りました。  

10:30 イチイ撮影 上高地で一番大きなイチイの樹を根元から見上げて撮る。

11:15 河童橋で解散 

 7月の写真教室を立山で予定したいと先生からお話がありました。

 10月末には晩秋の上高地を計画していることをお伝えしました。

 その後、小梨平のショウキランを撮り直しに出かけ、上高地インフォメーションセンターに挨拶に伺い、12:40発のバスに乗車しようとすると長蛇の列が出来ています。朝早く上高地入りした方たちがお帰りになる時刻なのでしょうか、大急ぎで臨時便が用意されて、松本まで直行するバスと沢渡地区までのバスに分けられての出発となりました。バスは補助席まで使っての運行でしたので三密でした。

 久しぶりに自然塾のみなさんとお会い出来てとても楽しかった写真教室でした。みなさんコロナ太り気味でした。毎朝10,000歩を日課にしている宮嶋さんですが、コロナ自粛期間中も歩き続けていらしたようでした。素晴らしいですね。89歳になられたとか。

                    ( 写真:岩橋宏倫  文+資料:横坂 )


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