「上高地 秋から冬へ 」写真展 前編
「 上高地 秋から冬へ 」写真展でご覧いただいた順番にご案内いたします。
このページでは主に、秋から冬へ向かう上高地の様子をまとめています。また、上高地を取り巻く山々(涸沢、槍ヶ岳、西穂高など)の写真は 後編 にまとめましたので、あわせてご覧ください。

朝の呼び声 西 田 允 保 徳沢 10月下旬 Canon5D 28-135mm
朝日に起された前穂稜線が一日の始まりを告げる。

モミジ 高橋 さかえ 梓川河畔 10月上旬 CanonM6 M55-200mmF4.5
明神の手前、赤く色づいたモミジの中に様々な葉っぱがあり、着物の柄を
想い描き、山肌をバックに浮かび上がるように写しました。

初冠雪 加 藤 博 子 上高地 10月下旬 Canon6D 24-105mmF4
昨夜は冷え込み、今朝、雲の切れ間より雪を頂いた山なみが顔を出し、
見る間に雲が消えていきました。

モミジ紅葉 高橋 さかえ 梓川河畔 10月上旬 Canon 6DⅡ 28-135mm F3.5
大木のモミジが真っ赤に染まり、梓川に覆い被さっていました。
二本の樹の真ん中でカメラを地面に置いて撮影しました。

カエデ 岩橋崇至 明神付近 10月下旬 Canon5D2 24-70mmF2.8
上高地は黄葉がほとんどで紅葉する木が少ない。
カエデが見れるのは明神への道である。

焼岳倒映 山口 浩 大正池 10月下旬 Canon 5D TAMRON28-300mm
太陽が少し高くなって焼岳全体に陽が差し始める。
珍しく湖面は鏡のように静かで、
シンメトリックな絵になった。

眩い秋 山口 浩 小梨平 10月下旬 Canon 5D TAMRON28-300mm
上高地のカラマツは金色だ。
青い空と灰白色に輝く穂高とのコントラストが見事だ。

上高地秋景 月野木 浩司 上高地 10月下旬 ミノルタα9 シグマ24-80mmF2.8
素晴らしい青空と黄葉。ここちよい梓川の調べを聞きながら。

カラマツにじむ 西 田 允 保 10月下旬 Canon5D 70-300mm
秋晴れの水面がカラマツの黄金色を映して静かにゆれ、ゆっくりと秋は流れる。

カラマツ 横坂敏行 梓川河畔 10月下旬 Canon 5D4 24-105mm F4
カラマツの黄葉を出来るだけ鮮やかに撮りたいと奮闘するけど、
何枚撮っても余りうまくいった実感がない。

湖畔の秋 森 田 亮 大正池 10月下旬 Canon40D 18-200mm
朽ち果てたカラマツの新しい命を宿した草たちも、秋を向かえ活動を停止し始めた。
焼岳から始まった朝焼けはやがて大正池を照らし始めた。
明るく輝くバックに一年を終わろうとする草たちをシルエットが力強く引き立てた。
組写真 実

マユミ 横坂 敏行 梓川河畔 10月下旬 Canon5D4 24-105mmF4
重なり合った枝の間でマユミの実が揺れていた。
バランスよく並べて撮れるようにするまでに、ずいぶん長い時間が経過した。

ツリバナ 岩橋崇至

晩秋の雪 下島 敏 男 10月下旬 Nikon D810 28-300mmF3.5-5.6
10月末の思わぬ冠雪、ひこばえではないが、
新しい命の枝のような小さな木はけなげに立っているが、
これからの厳冬を乗り越えて成長していくのであろうか。

秋深まる 山 口 浩 小梨平 10月下旬 Canon 5D TAMRON28-300mm
ヒロハヘビノボラズ、誰が付けたか面白い名前だ。
春、可憐な花を咲かせた後、秋は真っ赤な実が美しい。

マリンバ 西田 允保 Canon5D2 70-300mm
最後に残ったマユミの実が、リズミカルに下記のフィナーレを奏でている。

紅葉のクヌギ 下島 敏男 梓川河畔 10月下旬 Nikon D810 28-300mmF3.5-5.6
秋の上高地は黄葉のカラ松に染まりまさに圧巻というにふさわしいが、
中に強く己を主張している大きな葉のクヌギは小さいながらも頑張っているように思える。
組写真 猿






写真は上から、森田 亮 加藤博子 岩橋崇至 町田和子 森田 亮 大谷マサ子

爽やかな朝 横坂 敏行 河童橋梓川 11月上旬 Canon 5D4 24-105mm F4
いつもと違う新雪の稜線を撮りたくて、梓川にできた水溜りで水面ギリギリまで
カメラを下げてみたら、手応えのある一枚になった。

化粧柳 宮島泰男 上高地 1月 NikonD750 24-120mm
化粧柳は梓川の川辺に自生する上高地を代表する植物である。
冬場、その芽は赤みを帯びる。川の中州にその若木の群落が目に止まった。
「雪原や 化粧柳が 厚化粧」

霧氷遠望 山口 浩 白樺荘横 梓川河畔 10月下旬 Canon 5D TAMRON28-300mm
寒い朝、穂高の山肌が何故か白っぽく輝いている。
良く見るとダケカンバに霧氷が付いていた。

輝きの森 森 田 亮 河童橋付近 1月中旬 Canon55 28-300mm
西穂山頂をポツンと照らした光は、グングンと山麓を照らし始めた。
たっぷり雪で覆われた岳沢の森も強い朝光で黄金色に輝き、
光の当たらない明神岳西面の山麓との比で輝きを一層強くした。

梓川霜降 西田 允保 梓川河畔 10月下旬 Canon5D 28-135mm
冷え込んだ川原で舞い上がる川霧がしかけた朝の贈り物。

春 待つ 大谷 マサ子 上高地 2月 NikonF100 28-105mm
田代池から雪の木道を歩いていると森の中にふかふかの綿帽子をかぶり
暖かそうな枯花を見つけました。愛らしくて夢中でシャッターを切りました。

移ろい 松 井 利 樹 田代池 10月下旬 Conon 6D 24-105mm F4
見慣れたはずの田代池に、この日は秋と冬が同居した移ろいの時間が流れていた。

厳寒の朝 山口 浩 大正池 1月中旬 BRONICA ETRsi PE150mm
厳冬の大正池、でもカメラマンで一杯だ。
そこを縫って写材を探していると、
ふと小さな情景に出会った。

霧氷 町田 和子 大正池付近 1月下旬 Nikon 28-300mm
大正池から田代池に向かう。倒れた一本の樹が綺麗にお化粧をしていた。
組写真 氷

アイスリング 森 田 亮 大正池 2月下旬 Canon7D 18-200mm
湖岸の冷え切った石から広がった氷は、水の動きに連動するように、
また風船が膨らむようにリング状に先へ先へ進んで言ったに違いない。
こんな空想をしながら面白い形状に思わずシャッターを切った。

厳冬模様 森田 亮 大正池 2月下旬 Canon7D 18-200mm
厳冬の朝とは言え全面結氷には至っていない。
前夜ちらついた雪が氷面を薄っすらと覆っている。
薄日が射すとその表面が様々な表情を見せ始めた、
水の残っている箇所がポツンポツンと丸く模様を描いていった。



氷の芸術 二 宮 敏 子 涸沢 4月下旬 NikonD90 18-200mm
寒い朝、涸沢の池に氷の芸術が出来ていた。
ガラス細工のような魚のように見えた。

氷 大谷マサ子 上高地 2月 NikonF100 28-105mm

冬川原 黒田成子 梓川 1月下旬 Fuji X-T1 18-135mm
舞いおりた雪のひとひら、
一片のなす枝の綿帽子、
ファインダーの先にはマシュマロが。

凍光 黒田成子 梓川 1月下旬 Fuji X-T1 18-135mm
温度と光りによって刻一刻と変る氷と水の色に夢中でシャッターを押し、
二度と会えないシーンを心に深く刻み込んだ。

厳冬の梓川 下島 敏男 1月下旬 Nikon D700 28-300mmF3.5-5.6
上高地の冬は想像以上に寒い、中の湯から真っ暗な釜トンネルをぬけ、
出口付近でアイゼンをつけて歩くが、道路から離れて雪の中に入ると、
すぐにつま先が冷たく感じ「ホカロン」をいれてもちっとも暖かくならない。
それでも、梓川は滔々とながれている。

陽 さして 町田 和子 西穂高登山道 2月上旬 NikonD80 18-300mm
連日悪天が続いた。下山の日 一瞬 陽がさし 西穂高が少し顔を見せてくれた。

霧氷・幽玄 山口 浩 田代池 1月中旬 BRONICA ETRsi PE60mm
10時頃やっと田代池に陽が差し込んだ。同時に幽玄の世界が始まる。
無我の境地で夢中でシャッターを押す。

焼岳投影 町田 和子 大正池湖畔 1月下旬 NikonD80 18-300mm
上高地の冬は厳しい 湖面には初めて見た氷の華 一部結氷した水面に焼岳を発見

山々目覚める 大谷 マサ子 上高地 2月 NikonF100 28-105mm
厳冬期、銀世界の上高地に魅せられて何年も釜トンネルを歩いて通いました。
梓川畔で期待を込めて待っていると、
少しはにかみながら穂高の山々が「おはよう」と顔を出しました。

めざめ 町田 和子 大正池湖畔 1月下旬 NikonD80 18-300mm
釜トンネルを抜けると暗く、月が寒々と白い。
白い息を吐きながら辿りついた大正池
「良かった。間に合った。」