© 2017 岩橋崇至写真自然塾

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2018.6.14~17 「森吉山」

June 29, 2018

(八幡平に向かう朝、森吉山荘前で田中氏を交えて撮影する) 

 

 

2018年6月14日(木)~17日(日)  3泊4日  
参加者 加藤 島田 渡里 横坂  ゲスト 島 蓮尾  計6名 
講 師 岩橋崇至先生 岩橋宏倫先生

 

 

6/14(木) 14:07 田沢湖駅に集合する。


盛岡あたりでは青空が出ていたのに、田沢湖に近づくにつれて雲が厚くなって・・・・と、新幹線から降りてきた渡里さんが残念そうに口にする。山の上の方にだけ雲がかかるのが山背(やませ)の特徴だと先生の話。湿った冷たい風が吹いているので羽織るものが欲しくなる。島田さんは別便で宿に直行すると連絡があったので、宏倫先生の車にゲスト2名を、横坂の車には加藤さんと渡里さんに乗ってもらい、田沢湖畔を走らせることに。
史跡、御座石神社の湖畔でキウリソウ、サギゴケを撮影する。キウリソウは上高地で見たエゾムラサキを酷似しているがひと回り小さい。サギゴケは白と紫の二色を楽しめた。金色に輝くたつこ像を経て、一周20kmの田沢湖を車窓から眺めながら田沢湖高原温泉郷の宿泊先 ハイランドホテルに到着。そこには長旅の疲れを癒すには絶好の泉質のお湯が用意されていて感激する。


18:00 夕食 8人の割には大き過ぎる部屋に通された。きりたんぽ鍋や蒸し蟹、すき焼き卵付きと申し分のないご馳走が並べられ、美味しくいただいた。 
 

 

 

20:00 二次会 島田さんは冨山空港から羽田経由大館能代空港と飛んで、レンタカーで駆けつけていた。乗り継ぎ後の旅費が半額になるし二時間余りしかかからないから便利と話された。更に驚いたことは、昨日のうちに森吉山頂までロープウエイで登ってきた。山頂の北側の雪田が大きすぎるし、雨で雪の上のラインも消えていたから、山人平方面に降りていく人はいなかったし、登り返しでのスリップを考えたら心配される状況だったと報告があった。高山植物は満開、たっぷりと楽しめたというから、期待が膨らむ。
気象情報を見た先生からの説明によると、明日も同じように冷たい風が入り込む予報。明後日になれば幾らか改善の兆しあり。ホテルフロントの話によると、秋田駒ヶ岳の上の方はまだ雪が多く残っているし花は咲いていない。途中にも残雪で危険な場所があるとのことだから、森吉山に先に向かうことも考えたい。朝の撮影はなしで、7:00 朝食で集合することだけを確認して、21:30 消灯。
  
6/15(金) 7:00 朝食はビュッフェスタイル (お皿に盛り過ぎて、朝から一人反省会)


森吉山方面の詳しい状況を入手できないか?と先生から指示があり、フロントの方から教えてもらったガイド事務所に電話するも「ただ今、使われていません・・・」と。そこで、もう一度、秋田駒ケ岳の状況についてフロントスタッフに確認すると、昨日説明を受けた内容と違って「お花は咲いていますし、大丈夫だと思います。」このことを先生に伝達。既に、森吉山に先に向かうなども検討し始めたところだったけれど、島田さんの下見した状況も付け加えて、「秋田駒ケ岳に行く!」決定がなされたのでした。勿論、気象状況と雪の残り具合、参加者の安全第一を最優先に考えてのことは言うまでもありません。 

 

 


8:30 宿を出発 島田さんは横坂車に乗って、2台で八合目駐車場に向かう。


9:05 八合目駐車場着 舗装された道路、水洗トイレ。準備体操を済ませて出発。
歩き出してすぐに高山植物が目白押し。ハクサンチドリ、キバナノコマツノメ、ムラサキヤシオ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンバイ、イワカガミ、チングルマ、タカネザクラ、ミネズオウ、ヒナザクラ ベニバナイチゴ 歓声があがる。
乳頭山、岩手山が右手に、正面が八幡平、左手遠方には森吉山が見える。
雪渓のトラバース。蓮尾さんは初挑戦だったがロープもあったので難なく通過。

 

 

 
片倉岳展望台あたりだけが赤土に覆われていて、咲く花の種類も違っていた。
高度が上がり阿弥陀池に近づくにつれてガスの中に。ヒナザクラが揺れる。肌寒い。


12:00 阿弥陀池避難小屋のベンチで昼食 目の前のヒナザクラの群落が眩しいほど。 

 

 
12:45 このまま往路を戻ることに。途中で田沢湖の遠望を楽しむ。


14:45 八合目駐車場発 埋め尽くされていた車の殆どはいなくなっていた。


15:10 田沢湖近くのコンビニで明日の行動食を購入して、90kmのロングドライブ。森吉山を南側から北側までぐるっとひと回りした。


17:00 森吉山荘着。電波が入らない。そのような奥深い所に来たことを実感する。
島田さんは山荘近くのトンネル付近でツキノワグマを撮影してから到着した。


18:30 夕食 なんと飲み放題のサービス付き!さすが秋田県と思いきや、この界隈の宿はみな飲み放題なのだとか。素晴らしい~。でも・・・飲み始めてすぐに麺類が出てきて、これを食べたら飲む気力がすっかり失せてしまって、すこぶる残念。 

 

 


食堂の壁には山人平で撮ったイワカガミとチングルマの写真が飾られている。この写真を見ながら、明日の撮影のためのイメージアップ:前景にイワカガミを置き、背景に森吉山の鶴ヶ岱(雪田:鶴が羽根を広げた様)を入れる:を各自が行った。


20:00 寝酒を飲む会 明朝の早めの出発に備えて参加者もなく、早々と解散。


21:00 消灯

 

 

6/16(土) 4:00 起床 曇り空


5:00 出発 立派な舗装道路が続いている。立派なキャンプ場の前を通過。


5:30 案内表示板に従ってヒバクラ登山口駐車場に到着。我々の車だけ。標高823m


5:37 出発 クロベ、スギ、ブナの林間 落ち葉を踏みながらゆっくりと登っていく。 

 

 


6:22  5分休憩 いつもの通りゆっくり登り、撮影は帰り道の楽しみとした。


7:20 朝食 山荘のおにぎりを1個だけ摂る。鮭と梅干で実にシンプル。塩味が足りない分はポテトチップスで補う。ここから急な階段の登高が始まり一気に高度を稼いだ。 
 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8:20 ヒバクラ分岐 湿原にヒナザクラが咲いているが、先を急いだ。


8:52 森吉山 山人平到着 イワカガミが少ない印象。チングルマは満開。
ロープウエイ経由の登山者が来ないうちに此の地で撮影すると言う目標は達成された。同じような志を持つ人が一人いたのには少し驚く。隣のコースから登って来たとか。
森吉山の北側の雪田は大きくて、登り下りする登山客の姿が黒い点で見ることができた。時間の経過と共に雲量が増してきて、今にも降り出しそうな気配が漂いだした。

 

10:45 高層湿原。水芭蕉とヒナザクラ最高潮 時間をかけてじっくりと撮影する。
「10年前のリベンジが出来た!」と先生は仰って満足そう。標高1324m
 

 


11:15 山人平出発 帰路は高山植物の撮影に勤しむことに。
 

12:35 ヒバクラ分岐のヒナザクラ撮影。
 

13:55 階段急下降を終えたところで長めの休憩。
花たちの撮影では、ショウジョウバカマ、マイズルソウ、ツバメオモト、ミツバオウレン、サンカヨウ、タケシマラン、ツクバネソウ、コバイケイソウ、ツマトリソウ、ツルリンドウ、ゴゼンタチバナ、ズダヤクシュ、チゴユリ、イチヨウラン、ナベクラザゼンソウ、イワイチョウ、エゾノリュウキンカ、シラネアオイ、ユキザサと盛りだくさん。もう嬉しいのを通り越して感極まれリ。
また、樹林帯では、タムシバ、マルバマンサク。ホウノキ、ミネザクラ、ナナカマド、イワナシ、ムラサキヤシオツツジ、イワハゼ、オオカメノキ、タニウツギ、キタゴヨウ、オオシラビソ、クロベ。樹齢300年超のクロベは見事の一言に尽きる。

 

15:55 駐車場着。標高差500m 総距離数12.3km よく頑張りました。


16:15 森吉山荘着 


17:30 講評会( 加藤 横坂 )
 

 


18:30 夕食 飲み放題付き 二日目なので熊料理が出るかもと期待しましたが、今日もまたボリューム満点のご馳走で満足でした。

 

 

 

食堂の壁に飾られた森吉山の写真を撮った田中誠さんがスタッフとして稼動していた。「森吉山の花図鑑」の著者だけあって花の話は特に詳しく、我々の質問の多くをほぼ即答。売店で早速購入してサインをしていただいた参加者は多かった。

 

 


 
太平湖で遊覧船の船長をしているとの情報から、カヤックキャンプやダム管理の話で大いに盛り上がった横坂でした。


20:00 寝酒を飲む会 島さん蓮尾さんが参加 森吉山に来れて本当に良かったです!


21:00 解散 

 

21:30 消灯

 

 

6/17(日)7:00 朝食 

 

「八幡平を経て盛岡駅に送り届ける予定で、14時頃かも」と先生。八幡平の撮影情報に関して、田中さんは大沼ビジターセンターを薦めてくれた。


8:30 田中さんと一緒に記念撮影したのち森吉山荘を後にする。走行距離65km
 

10:30 八幡平 大沼ビジターセンター 自然公園財団
  

 


大沼をひと回りするのに40分と見込んだのに、圧巻のコバイケイソウに釘付け。ワタスゲ、イソツツジ、タテヤマリンドウ等の撮影が続いたため、14時頃の盛岡駅は困難となる。


12:15昼食「ゆらら」 八幡平ふれあいやすらぎ温泉センターで、森林セラピーの拠点。
八幡平ポーク入りラーメン650円。行動食ばかりで繋いできたので久しぶりに、美味いぞ。


13:15 蒸ノ湯(ふけのゆ)着 後生掛温泉といい此処といい、地表のあちらこちらから温泉の蒸気がもうもうと上がっている。此処に来るまでに宮沢賢治のグスコーブドリの伝記を髣髴とさせるような地熱発電所も見かけた。流れ出したお湯に手を入れた島田さんが飛び上がるほど熱くて驚いている。板塀だけで仕切られた露天風呂(混浴)があり、一度は投宿してみたい気持ちになる。
 

 


大沼ビジターセンターで教えてもらった長沼のキヌガサソウをめざす。


14:10 長沼着 長沼畔にキヌガサソウが静かに待っていてくれた。長い時間をかけて歩いてきた甲斐があったと声があがった。キクザキイチゲ、エゾリュウキンカ、ミズバショウもきれいに咲いているが、キヌガサソウの存在感・輝きには遥かに及ばない。途中の大谷地湿原にはワタスゲが咲き始めていた。丁寧に整備された道は森林セラピーロードだったことを帰宅した後で知った。14:30 過ぎ、島田さんが帰路に就くために離脱した。


15:30 蒸ノ湯発。八幡平アスピーテラインを経由して盛岡駅に向かう。走行距離75km


17:30 盛岡駅東口にて解散。

セブン企画から送付された計画書には旅程が定まっていませんでしたが、宿泊地の特定から、2日目の秋田駒ケ岳、3日目の森吉山、最終日の八幡平の何処かに撮影地を求めることが予想できたのでワクワクしていました。そしてその思いは的中して、予想したとおりに写真自然塾の足跡を残すことができたことに、とても満足しています。
10年前のリベンジに向かった森吉山。山人平と高層湿原はあの日と同じように静かな佇まいの中にありました。秋田駒ケ岳のヒナザクラと八幡平大沼のコバイケイソウ、長沼のキヌガサソウにはすっかり魅了されました。東北の名峰、早池峰山と絡ませて、もう一度訪ねてみたい、そんな気持ちになりました。

 

・・・盛岡駅で解散してから暫くして先生の携帯が鳴りだしました。
「東北新幹線が動いていない!どうしたら良いの!」
高速道路に入る手前だった先生は盛岡駅に引き返したのでした。女性たちは東京組が2名、関西組が2名。後者は盛岡駅周辺に宿を取ることを決め、東京組は東北自動車道を先生の車で帰路に就くことになったのです。先生がご自宅に戻られたのは深夜2時だとのこと。  
一方、盛岡駅前に宿を取った二人は翌朝から移動開始したものの、18日早朝に起きた大阪北部地震のために交通網が再び寸断されて、その日のうちの帰宅は叶わなかった様です。
群馬では盛岡に向かっている17日15:27 に震度5弱の地震が発生していた。珍しく大きな地震なので帰宅を急ぐことにした横坂が、NHKニュースで新幹線の停電を知った時は、東北自動車道を一気に南下していたころで、盛岡駅に戻れず仕舞いでした。

昨夏の長期遠征の解散後にも、上高地発のバスが東京に辿り着かなかったことがあった。今回はそれを上まわる規模の出来事だったから余計に、良い撮影が出来たことと帰宅困難とが結びついているように思われがちですが、無関係、偶然だと考えるようにしましょう。

 

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